【IIDX】脱力・脱脱力の話【練習法】

こんにちは。しえろです。

 

最近IIDXをプレイしていて、脱力のことを改めて意識し始めたのでそのこと(何のために脱力する・しないのか、脱力する・しないときの腕の使い方の違い、練習方法など)について書いてみたいと思います。

 

まずタイトルに書いてある通りなんですが、鍵盤を叩くにしても「脱力して叩く」のと「脱力せずに叩く」のは目的が全く違うし、でも両方必要なスキルだと思っています。具体的には僕は

 

脱力〇→ 高密度の譜面でなんとか処理を間に合わせる

脱力✖→ 単発のノーツを光らせにいく

 

で使い分けるようにしています。つまりはクリアかスコアかの違いですが、下の「単発」に含められる範囲をどこまで広げられるかがスコア力にかかってくると思います。

 

脱力するかしないかで前腕の状態がどう異なるかは、実際のプレイ動画を見るとよくわかります。僕個人としては某☆12全曲フルコンの人と某大魔王の動画を見比べるといいかと思います。(YouTubeとかに上がってるので見てみてください。)

前者は(もちろんスコアもむちゃくちゃ高いけど)クリア狙いの動き、後者は(もちろんBPめっちゃ少ないけど)スコア狙いの動きになってます。どういう違いがあるかというと

 

クリア狙い…

手の甲の位置がほぼ固定されており、指先の動きだけで鍵盤を叩いている(というかもはや触っている)。

 

スコア狙い…

肘から先全体が大きく上下しており、ある程度強めに鍵盤を叩いている。また、白鍵と黒鍵を押し分けるときには手の甲の角度も変わっている。

 

という違いがあると思われます。

 

両方ある程度できるようになるとわかるんですが、後者は前者に比べて明らかに体力を使うし、難易度によっては途中から前腕の筋肉がだんだん痛くなってきます。(筋肉痛にもなったことがあります。)

完全に脱力した状態でスコアを出すことも(やっている人がいる以上)もちろん可能なんでしょうけど、それにはマジで膨大な練習量が必要になるし、ある程度の才能も必要になってくると思うので、基本的には両方を個別に練習するのがベストだと思います。自分が目指すスタイルに応じて比率を調整するのが良いんではないでしょうか。(段位・BMS→脱力、スコア→脱脱力)ただ、両方やる方が結果的には上達するように思いますし、どちらか一方に偏りすぎない方がいいでしょう。

 

では具体的にどう練習すればいいのって話なんですが、以下は僕が実際にやっていた練習とか意識の仕方とかですので、個人差はもちろんあると思います。ご了承ください。

 

まずクリア狙いのための脱力についてですが、エアプが結構効果的です(「これ☆11だろw」みたいなコメントをしてしまうのには気を付けましょう)。具体的には、YouTubeに上がっている高難易度譜面の動画や発狂BMSのオートプレイを見ながら机の上で実際に指を動かしてみます。このとき、手首を机につけたまま、あるいはそれだとやりづらい場合は手首と机の間に文庫本なんかを挟んで手の甲の位置を確定させることで、指だけを動かすように意識します。また、机を叩く音ができるだけしないように「指先で机を触る」ような意識で練習すると脱力の感覚が掴みやすいです。

 

また、「いざ練習しても実機でプレイするときにはどうしても力が入ってしまう…」という人には以下の2つの方法をオススメします。

  1. プレイ前に腕・肩回りの筋トレをしておく、あるいはバー持ちDDRなど負担のかかることをしておく
  2. 曲が始まる前に肩から先に思いっきり力を入れて限界まで耐える

1は「そもそも力が入らない状態を作っちゃえばいい」という方法です。なんとなく感覚が鈍くなるor多分次の日筋肉痛にギリギリなるくらいの強度がオススメです。2は陸上の長距離走などでも使われる手法らしいです。マラソンとかで力を抜いて走らなきゃいけないときは、逆に一旦思いっきり力を込めてからフッと抜くことで、反動で最初よりも脱力された状態になるようです。

 

次はスコア、つまり「力を入れる練習」についてですが、こればっかりは実機で練習する以外はなかなか難しいです。意識としては、「打鍵音をきっちり鳴らす」ようにするんですけど、これはこれで結構難しいです。というのも、「力を入れてボタンをしっかり叩く」と同時に「叩いた瞬間ボタンから手を離す」ことも必要になるからです(その意味で力を入れる・抜くタイミングのズレ・アンバランスから生じる「台パン」とは明確に区別されると思っています)。この点に関しては過去記事にちょっと書いてあります。

 

djshiero.hatenablog.com

 

また、プレイする曲選びも重要です。上にも書いた通り、「単発」と認識できるノーツの間隔を徐々に狭めていく必要があるため、BPMおよび密度を意識した選曲が必要になります。レベル帯は☆9→10→11→12みたいに上げていけばいいだけの話なんですけど、BPMはそう簡単でもないんですよね。

例としては、

BPM150前後の8分主体の曲

→BPM180前後の8分主体の曲

→BPM150前後の16分主体の曲

→BPM180前後の16分主体の曲(←難、そもそもこれは脱力して押した方がいいかも)

という感じですが、しっかり1ノーツずつ押せるのであれば順番はいくら前後してもいいと思います。各人得意なBPM帯というのはありますので。

 

僕はBPM150,160くらいの曲が得意なので、ウォーミングアップでそのあたりの16分を光らせにいった後、180くらいの曲で単発みたいに押せるように練習をしています。ウォーミングアップによく使う曲としては

☆10…凛として咲く花の如く、衰色小町メランコリア、8bit Princess

☆11…Line 4 Ruin、quasar、SOUND OF GIALLARHORN

☆12…雪月花、AA、刃図羅

あたりです。参考までに。

 

 

慣れてくると本当にスッカスカなところと同じくらいの精度で乱打が捌けるようになって一気に楽しくなるので、力の入れ方がわからず上達で伸び悩んでる人とか、今まで段位やクリアしか狙ってこなかったけど煮詰まっててモチベーションが上がらない人とかはぜひ「脱力しない」プレイスタイルにもチャレンジしてみてほしいです。プレイの幅が広がりますよ!

 

では今回はこの辺で。